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アマテラスが隠れる前に。

ここ10日あまりの”北のスサノオ”の言動から、
アマテラスの岩戸隠れのストーリーを見直さなければと思ったお話し。

天岩戸隠れ

母イザナミを慕って泣くばかりで仕事をせず、父イザナギに追放されたスサノオ。

母のいる国への道中。
姉である太陽神アマテラスにあいさつしようと立ち寄るが、高天原を乗っ取りにきたのかと疑われた。

そこで、偽りなき心を証明するための占いを提案する。

疑いは晴れたが、そこで慢心してからの暴挙がエスカレートして手がつけられず、ついには洞窟に引きこもる姉。

世界は闇に。。。

神々は知恵を絞り、周到な作戦を立てた。

引きこもり太陽神のいる岩戸の前で、桶をひっくり返したお立ち台でダンスするアメノウズメ。
次第に神がかりとなり(すでに神だけど)胸もホトも露わにした踊りに、囃す神々が喜び大笑い。

その声に誘われて顔を覗かせたアマテラスを「今だ!」っと引っ張り出す。

世界は再び光に満ちた。

アマテラス天岩戸隠れ
天岩戸神話の天照大御神(春斎年昌画、明治20年)|Wikipedia

ストーリーの本質

鼓童時代、この神話のストーリーを題材にした、坂東玉三郎さん主演作品「アマテラス」初演の音楽監督を務めました。

この天岩戸隠れの物語は、「失った光を取り戻す」話。
そして取り戻すキッカケは「歌舞音曲」と「笑い」。

それがこの神話の本質であり、これからの世界を創るキーメッセージとして音作りをしました。

2006年。「アマテラス」をNHK-BS用に2時間の舞台を1時間番組に編集中。
物語と音楽の流れを違和感なくまとめるのに大苦戦して、徹夜明けで無精髭の図。
いい感じにボケてるモニターには再降臨のアマテラス。
ちょうど日の出のころでした(笑

まだループ地獄、する?

物語としてのクライマックスは、確かにアマテラス降臨の瞬間でしょう。

しかし、です。

後世へのメッセージを探すとするなら、注目すべきはそこだけではなかったんだと。

というのも、、、

歴史は繰り返すといいますが、このストーリーを繰り返すのはどうでしょう?
というか、実際ずっと繰り返しつつ規模が大きくなってやしませんかね?

神話の中では田畑は荒らされ、家畜を殺され、労働者にまで死者が出る。
そうして世界が一旦闇にならなければ、次のフェーズに進めない。。。

いやいや、毎回これは勘弁してほしい。
ループ地獄ですよ。。。

ループ地獄を抜け出すなら、やはりスサノオの「未成熟な感情とそれに任せた身勝手な行動」。
これをなんとかせんと。

もちろん感情を殺して我慢するのでなく、感情が起こる本当の理由を自分でわかってあげることでしょう。

本当の理由って実はきわめてシンプルなはずです。

アマテラス降臨でなくスサノオ進化を

科学技術の分野では、仕組みの理解や制御の飛躍的な進化を続けています。

一方で、感情の役割や仕組みの理解と制御については、ほぼほぼ進化してないような。。。

スサノオ
須佐之男命。歌川国芳作|Wikipedia

どんなに体が健康で頭が良くても、感情の奴隷でいたらどうでしょう?
他人ばかりか自分も傷つける。
車を無免許運転するようなものです。

システムとしての社会の改善はもちろん大切です。
ただ、神話のループ地獄からの解放には、忘れてはいけない別作業があります。

これは”北のスサノオ”だけの話ではありません。
北のスサノオにもさまざまな人生ストーリーがあっての今です。

なぜスサノオが暴挙(に見える)振る舞いをするのか、本人の中に理由はあるはず。

だから、他の誰かでなく、私たち一人ひとりの内なるスサノオを育てて、成熟した大人に進化させなければ、と。

内なるスサノオも愛が欲しくて、ずっとかまってほしいと泣き続けているのかもしれません。


収穫したいものの種を蒔こう

美しい麦畑と青空。ウクライナ国旗のカラーのもと。

収穫できるのは、蒔いた種から実るものだけ。

だからこそ、自分がどんな種を蒔いているのか、気づいていられるように。
7世代先の子供たちのことを思いやって、蒔く種を吟味できるように。

アマテラスの降臨待ちではなく、アマテラスがお隠れになる前に。
世界を闇にしてしまう前に。

ウクライナとロシアの国花「ひまわり」の種。

Вдарити помолитися(ウクライナ語)
Удар, каб памаліцца(ベラルーシ語)
Бит для молитвы(ロシア語)
Beat for pray(英語)


太陽を追いかけて向きを変えるヒマワリのように
こころの真ん中(まごころ)に従っていられますように。

この記事は、特定の個人や国を否定または支持するものではありません。

アマテラスが隠れる前に。」への6件のフィードバック

  1. おはようございます。

    ロシアの暴挙には驚き心を痛めています。
    ネット署名をしたり、心のなかで祈り続けています。

    《世界が闇になる前に》と発信されたこのメッセージはとても貴重で勇気あるもの、普通の健全な感覚を持っている方であると共感いたしました。

    我が内なるスサノオの成熟を!

    《収穫できるのは、蒔いた種から実るものだけ。》
    ハッとしました。

    未来の世代のために、小さな種を撒くことができるように、生きていきたいです。

    いつも深い気づきをもたらしてくださるメッセージありがとうございます❣

  2. 報道に触れるたび、胸が締め付けられます。攻めている最前線の兵士には、そこから逃れられない方もいるでしょうし、理不尽に殺められる方を想うと…。

    誰の中にもある「スサノオ」の成熟、先ずは自分から、そして1人でも多くその意識が持てるように願いたいです。

    決して戦地には赴かない人々のエゴで、これ以上 地球全体が悲しみに覆われないよう、日々 祈っています。

    1. ほんとですね。どの報道もどうしたってバイアスはかかるので、少なくとも200年くらい前から今起きていることへの連なりと多角的な報道に触れておきたいですね。

  3. 私のなかにいる未熟なスサノオに気付きました。
    内なるスサノオを成熟した大人に育てられるか、はなはだ不安で自信がありませんが、以前にワークショップで、できていないことに気付いて一度はできたことが、難しく感じてまたできなくなることもあるけれど、気付かないと変わることはできない、気付くと気付かないとは大きな違いがある(ニュアンス違うかもしれません)というようなことを伝えていただいたかと思うのですが、まずはそこからかなと思い、今からでも内なるスサノオを育てていきたいと思いました。
    まさに今日、自分のなかに未熟なスサノオを実感するできごとがあり、ドキッとしました。

    今は大きな地球を思い浮かべて祈ります。10時のお祈り続けてます。

    1. 素晴らしい!まずは気にかけて寄り添ってあげれば十分ではないでしょうか〜。
      22時瞑想!ありがとうございます(ioi)

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