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納豆宇宙

通りがかりの厨房。
この量をいっぺんにかき混ぜるとは
腕力自慢の食当さんだこと(→栄一でした)。

life is nattoな僕としては挑戦しない
わけにはいかない。

さすがに重いが100回転するうちに
コツをつかむ。

腰を使って小さい円を描きつつ
膝を使って体重移動しながら
腕が大きく円を描くようにする。

自転と公転の要領だ。

カオスを呈していた大豆たちは
次第にコスモスを形成し
中心に安定した領域が現れる。

しかし安定は崩壊へのシグナル。
箸で一気に中心を突き破り
再びカオスへ。

創造と破壊を繰り返し200回転くらいから
柔らかくなり細かく泡立ってくる。

泡の表面にいる無数の納豆菌。泡の内部は空洞。
そして泡のひとつひとつは25パック分の
納豆全体と調和している。
これが泡構造 の宇宙である。

一混ぜごとに愛を注ぎ込むのを忘れずに、、、
300回転でふわふわに。
約400回転すると糸を引かなくなり旨味が
最大限に引き出されると魯山人が言ったそう
だが時間切れ。

自分の分の納豆もまぜまぜしなくては
ならないからだ。

他人の納豆も大切だが自分のを犠牲にしては
ならない。ムリとケチは自分を見失うのだ。

毎日食べても毎回うまい。
佐渡産コシヒカリなら尚更だ。
シアワセだなぁ〜。

*薬味ネギは縦に4等分してから刻むのが
 僕の流儀。輪切りだったのが心残り。 

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