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謹賀新年2026年

2026年。
新しい年が、動きはじめました。

今年は午年。
力強さ、前進、情熱、変化、行動力、、、
そんな言葉が浮かびます。

みなさんは、年の初めをどんな思いで
過ごせれているでしょうか。


画像にあるのは、担ぎ桶太鼓の皮の裏側。
馬の皮です。
もちろん現在も現役。

鉛筆で「1995.6月 購入」と書いてあります。
鼓童時代に手にした皮で、
もう30年の時を、そして世界中の旅を共にしているわけです。

皮は、時間を吸い込みます。
その国や空間の湿度も、空気も、音も。
そして打ち手と観客の息遣いも。

ただ古くなるのではなく、
深く、静かに育っていく、といってもいいかもしれません。

叩くたび、その熟成のストーリーを皮は語ってくれます。


うっすら黒ずんだラインが、皮と触れて振動を受け取る部分。

この画像は、皮と胴が触れる”歌口”。
歌口の造りによって鳴りはかなり変化します。

最高の鳴りを引き出すために、
自分の手で、響きを確かめながら
少しずつ削って加工しました。

それは1988年。
史上初となる担ぎ桶太鼓の両面高速打ちを
12月の東京公演で炸裂させた後のこと。

そのとき自分の中に起きた
得体の知れないうごめきを抱えたまま
佐渡に戻ってすぐ、、、


暖房もない稽古場の土間で一人、
「シャッ、シャッ、シャッ、、、」っと
黙々とカンナをかけ始めました。

すると皮と胴が「良く鳴る」ための
答えを教えてくれたのでした。

最近よく思うのです。
これは楽器の話だけではない、と。

本当は、
どこに、どのように触れているか。


それによって、触れるものと触れられる物の間で生まれる
すべて(現実)を決めているのではないかと。

触れ方とは、つまり関係の取り方です。
よりよく響く関係の取り方が、自分も相手も心地いい。


新年は、
何かを始めなければ、
何者かにならなければ、
そんな気持ちになりがちです。

でも何を足すかより、
どう在るか。

そこのチューニングがあってこそです。

どんな音(自分)で世界と関わるのか。
どんな触れ方で、人や出来事と関わるのか。

”正解”や”正義”ではなく、自分の心が軽やかになる方向へ。
希望が、静かに差し込むほうへ。

30年使い続けている皮と38年使い続けている胴のコンビが、
いまも新しい響きをくれるように。


そんな在り方の延長線上で、
この春、新しい音の旅が始まります。

1月は、レコーディングと台湾でのコンサートとワークショップ。

2月はヒビカス横浜さんの発表会(竜太郎クラスはそれをもって終了)。

3月は新潟県燕市の飛燕太鼓さん45周年コンサートにゲスト出演。

4月は、篠笛奏者・狩野泰一さん、ピアニスト・林正樹さんとの
トリオでCD発売。
秋にかけてライブツアーも行います。

音を、
直接手渡しに行く旅。

どこかの会場で、
同じ空気を共有できたら嬉しいです。


午年は、走る年。
でも、手足を速く動かす前に、
地面をしっかり感じている馬ほど、遠くへ行ける。

まさに「千里馬」のごとく。

そんなことを、
この太鼓の皮と胴から学びながら、
新しい年を迎えています。

2026年が、
あなたにとっても
自分らしさがよりよく響く一年になりますように。

今年も、どうぞよろしくお願いします。

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