旅に担ぎ桶とチャッパを持って行き、
何度かプライベートで演奏したが、
ヤクート人が正月(6月21日)に集まって
お祝をする聖地「アールセルゲ」で
やる機会に恵まれた。
アールとは聖なる、
セルゲとは馬を繋いでおく柱。
そこに神が降りるとのこと。
彼らは太陽神を崇拝するので、僕は
日本の太陽の神様の名前でご挨拶。
祝詞をあげているあいだテティムの
リーダーのゲルマンが口琴と小さなベルを鳴らす。
この二つの楽器は浄化するときに使うそうだ。
そして担ぎ桶を気持の赴くままに
叩き奉納させていただいた。
演奏の準備をしているときにどこからか
駆け寄ってきた10数頭の馬は
最後まで静かにしていた。
見渡す限りの草原なのに、
どこから、いつのまに???
ゲルマン曰く
「これは神が聞きに来て喜んでいるということだ」とか。
ちなみに馬、白鶴、カラス、鷲などは
聖なる動物とされるとのこと。
り◇8/5夜