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サハ紀行⑤最終回〜マハタナブン(ありがとう)〜

アールセルゲの丘で風に吹かれながら思った。
98年のアースセレブレーションのゲスト、
レッド・ウィロー・ダンサーズは
ネイティブアメリカンのグループ。

僕と同い年でリーダーのべニートは、
舞台が終えて感涙している僕にイーグルの
スピリットを流し込み、
兄弟の契りのパイプセレモニーをしてくれた。

ネイティブアメリカンの祖先は1万年前、
このシベリアから陸続きだった大陸を
渡っていった人たちだという。

それを証明するかのように、
ここアールセルゲの丘には
イーグルを彫ったポールがある。

イーグルは聖なる鳥。ネイティブアメリカンの間では高い精神性の象徴。

僕は旅によって何を知ろうとしているのだろう。


これまでしてきた旅が、いつか意味をもって
一つに繋がる日がくるのだろうか。

目に見えるもの、形あるもの、命あるもの、
限りあるものは美しく愛おしく、
また時に醜く憎らしい。

しかしそこだけ見ていては
解らないことがあると思う。

旅で出会ういろんな人、様々な出来事、
そのとき感じる自分の感情。

そういう「事実」でなく、その奥にある

「真実」

を見ることができるメガネは
ないもんだろうか。

そんな時「ドラえもんがいれば…」と
よく思うのだ。

丘に吹く風に乗せて、感謝の気持を届けましょう。
出会ってくれてありがとう。

り◇8/7夜

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